院長メッセージ

院長：寺戸一成

地域における蜂須賀病院の役割と未来像

昭和58年の開院以来、脳外科および整形外科の急性期病院として、地域医療の一翼を担って来ました。
しかし今後は、地域医療構想に沿った地域医療の再編が進んでいきます。その中で当院の果たすべき役割も変化していくことが予想されます。周辺医療機関との連携をさらに密にして、地域で期待される役割を果たす医療機関としての存在意義を確立していきたいと考えております。

また、蜂須賀病院が目指すべき未来は、地域で信頼され、職員が誇りを持って働ける病院になることです。
今後、地域住民の方が医療機関に求める医療の水準は、益々高まることが予想され、その期待に応え信頼を得るためには、今後も医療の質をさらに高めていくための日々の改善が欠かせません。診療内容そのものの充実はもちろん、設備や療養環境、接遇なども含めた充実が更に必要だと考えています。

職員の方々への思い

自分の職を守るものは、自分の医療人として培ってきた『力』しかないので、どのような職場でも必要とされ、信頼される医療人になれるよう常日頃から学び、積極的に経験を積むように努めていただけたらと思います。学びの場が蜂須賀病院だけでは十分でない場合には、研修など、種々の機会を捉えて率先して自ら学びの場を外にも求めてください。

また、職員の方へ大切にしてほしいことがあります。高齢の患者さんは、現在は病気、怪我などのために援助を必要としておられるいわば弱い存在であります。しかし、元々は長い年月のあいだ社会や家庭の一員としての役割を果たされてきた方々であることを忘れないで下さい。現在の状態だけを見て、上からの目線で施しを与えるような態度で接するようなことだけは厳に慎み、敬意を持って接してほしいと思います。

最後に、地域における蜂須賀病院の役割を果たすためには、皆さんの力が不可欠です。院長であろうと、病院の医療チームの一員であることに変わりはなく、職員の皆さんとは対等な立場の医療人として接するように心がけています。皆さんと共に、地域の方々のため尽力したいと思っています。